健康管理業務

 健康管理部門では、学生・職員の健康管理、外部事業場の受託健康診断および人間ドックを中心とした健康管理業務を行っています。
 学生・職員の健康管理については、主に健康管理センターが中心となり、定期健康診断、特定業務従事者の健康診断、特殊健康診断(有機溶剤健康診断、電離放射線健康診断)を実施しています。また、医師・保健婦・心理相談員などによる日常の健康相談や保健指導も行っており、健康で充実した学生・職場生活が送れるよう、心とからだの健康の保持増進を支援しています。
 外部事業場受託健康診断においては、定期健康診断や特殊健康診断の実施の他、必要な場合は事業場の産業医と協力して作業管理、作業環境管理も含めた対策を講じます。
 日帰り人間ドックでは、専門医による総合的な健康診断と面接指導を通じて、成人病(生活習慣病)・慢性疾患・がん等の早期発見と予防に努めています。また、精密検査や治療が必要な場合には、速やかに専門医に紹介しています。

健康保持増進活動業務

 昭和63年から労働安全衛生法に事業者の努力義務としてしめされたTHP(Total Health Promotion Plan)は、疾病の発見予防の医学をさらにすすめて働く人すべての心とからだの健康づくりを図ろうとするものです。この思想に基づくTHPシステムを当センターでは独自の理論で作り上げて稼働させています。
当センターのTHPシステムの目的は

1 大学職員健康保持増進に役立てる。
2 産業医を目指す医師や学生が内容に踏み込んで参加でき、モデルとなりうる。
3 健康増進に関する医学的背景を追求する。

の3つにあります。

このため、かしこまったプログラミングやマニュアルと格闘することのないように、わかりやすく操作しやすいシステムを構築してあり、さらに正確な医学的検査を可能とする高度な機器もそろえています。


産業医学情報提供等の支援活動業務

 センターでは、平成4年7月1日から産業保健実務相談窓口を開設し、産業現場からの産業保健に関する相談に対して情報提供サービスを行っています。この窓口はセンター専任教員および修練医が担当し、平日の午後のみ受け付けています。
当初、対象者は本学の卒業生に限定して、受け付け方法も電話とFAXのみでしたが、Eメールでも受付けを開始し、他学卒業の産業医や過去にセンターで研修を受けた日本医師会認定産業医等に順次枠を広げて参りました。


日本医師会認定産業医研修

 九州ブロック医師会へ協力して日本医師会認定産業医研修会を、年1回実施してきており、毎回100名近くの医師が講義と実習を含む2日間のコースに参加しています。

平成8年の法改正に伴う受講希望者の増加にこたえ、平成9年より基礎研修会も開催しております。とくに夏期集中講座では約400名が1度に50単位を修了することができます。

また、学外での基礎研修会にも講師を派遣しています。さらにセンターにおいて開講されている各管理部の研修は、本学産業医学修練医の研修コースとして設置されていますが、参加人員に余裕がある場合には、外部受講者へも門戸を解放しております。
各管理部の研修のうち大部分の研修は、日本医師会認定産業医制度のおける生涯研修(更新研修、実地研修、専門研修)として単位認定されます。