腹部大動脈瘤  男性 50~59歳

本事例の業種 15_その他
本事例の年齢 04_50~59歳
本事例の性別 01_男性
本事例の雇用条件 01_正職員(非管理職)
事業場の従業員規模 01_1~9人
全社従業員数 03_300~999人
本事例の職種 02_専門的・技術的職業
仕事を休みはじめた日
仕事に復帰した日
初回の復職までに仕事を休んだおおよその日数 20日
本事例の病気で休む前の作業内容24時間勤務の警備業。仮眠時間(4時間程度)あり。
本事例の主治医の診断書に記載されていた病名腹部大動脈瘤
疾患分類名
  • 09_循環器系の疾患
主治医から発行された復職の診断書に記載された医学的情報血圧コントロール下で経過観察。今後、腹部大動脈瘤に対し、人工血管置換術を施行予定。
復職診断書の就業制限の記載の有無 02_記載なし
復職の診断書に記載されていた就業制限・配慮の内容
復職の診断書に就業制限・配慮の期間について記載の有無 02_記載なし
復職の診断書に記載されていた就業制限・配慮の期間は何日だったか
断書の復職情報の内容は適切だったか?(5点満点) 01_1点
病気や治療の副作用が影響した心身機能についてすべて選択
  • 01_健康障害・副作用は発生していない
病気による影響のあった心身機能を具体的に記載
病気の影響により業務遂行が懸念された作業
  • 05_身体的に負荷の大きい作業(継続的な重量物作業など)
  • 11_その他
上記の「特にない以外」を選択した場合 具体的に記載業務上で重量物取扱作業はほぼ発生しないが、注意喚起の意味も含め、職場と本人へ懸念をお伝えした。一方、24時間勤務への就業可否が最大の課題であった。
業務遂行能力を評価した方法主治医より電話にて情報収集を行った。
産業医が提案した就業配慮(制限)の意見・内容・期間仮眠時間を睡眠時間として確保し、かつ夜の巡回業務を無しとする条件で、24時間帰無継続可能。期間は、人工血管置換術施行まで。
「産業医の提案した就業上の意見」と「事業者が実施した就業措置」について乖離があったか 02_乖離なし
乖離があった場合の背景や理由
就業配慮・就業制限による上司や同僚への影響ペアでシフトに入るため、夜の巡回が相方に集中した。
就業配慮・就業制限は妥当だったか 03_ちょうどよく適切であった
復職当初の転機について最も近いものについて 02_元の業務に一定の制限があり従事
復職3か月後の転機について最も近いもの 02_休む前の元の業務に一定の制限があり従事
復職6か月後の転機について最も近いもの 4ヶ月目で施術のため入院。無事に実施され、順調な経過で再復帰した。復帰後は、制限なく24時間勤務を再開。
復職9か月後の転機について最も近いもの 00_選択してください
復職12か月後の転機について最も近いもの 01_元の業務に従事
復職18か月後の転機について最も近いもの 01_元の業務に従事
復職24か月後の転機について最も近いもの 01_元の業務に従事
本事例の労働者に発生していたと思われる困難なこと
  • 06_職場背景(従業員規模・職場の人員・職場の設備など)の影響
本事例についての追加コメント主治医より5cm未満の瘤であることを確認し、24時間勤務については主治医としては制限を要さないと判断していたこと、日勤帯へ配置転換した場合、毎日勤務(24時間の場合は3日に1日の勤務)となるため、就業条件の大幅な変更による血圧などへの影響、実際の就業時間において身体強度は低く睡眠時間の確保も可能な環境であることなどを総合的に勘案し、内容の制限付きで24時間勤務継続とした(日勤帯勤務と24時間勤務のリスクがほの同等と判断した)。病気の特徴や万が一のケースなどについて職場上司とも共有は行った。安全サイドに立つならば休職命令が妥当かもしれなかった事例である。