業務概要

業務概要Outline

▼1 教育・研修(クリックで展開)
A. 学内向けプログラム
1.  産業医学実務講座
主に卒後修練コース修練医を対象とした講座。年2クール開講し、2.5ヶ月で200単位のプログラムが実施されます。企画、運営は総括管理・健康管理・作業管理・作業環境管理の4部門で実施しています。
2.  産業医学総合実習
医学部卒業直後に実施する1日間10時間の実習です。この実習を受講することで卒業生は産業医選任資格を取得します。
3.  病院臨床研修産業保健コース
初期臨床研修医が、選択できるコースで1か月または2か月間の研修を行います。
4.  産業医修練コースⅠ修練医の教育
産業医学を専門とすることをめざす産業医科大学医学部の卒業生を対象とし、産業保健の各専門領域において指導的な役割を担える産業医の養成を主な目的とした研修を行っています。卒後2年間は、全国の臨床研修指定病院において初期臨床研修を行い、卒後3年次は、将来の産業医活動に活かすための特定の臨床科での研修を1年間行います。卒後4年次と5年次では、本学常勤として在籍しセンターが実施する様々な研修を受講することで産業医としての専門性を高めるとともに、複数の嘱託産業医活動を行うことで実践力を高めます。また、大学に在籍する2年間を利用し、社会学系専門医取得のための基本プログラムやサブスペシャリティ分野の研修も受けます。
5.  その他:学内で実施されている講義の一部を担当しています。
医学部:産業医科大学医学部は、1年次から6年次まで一貫して産業医学のカリキュラムによる教育を行っており、当センターでは1年生(産業医学序論)、2年生(産業医学概論)、4年生講座(産業医学各論)の一部で講義を担当しています。
産業保健学部:環境マネジメント学科の講義(作業管理、労働衛生関連法規)の一部を担当しています。
産業医学基本講座:産業生態科学研究所が行う本学医学部卒業生を対象とした、産業医として保持すべき基本的知識の付与することを目的とした研修研修で、当センターも一部の講義を担当しています。 
 
B. 学外一般向けプログラム
1.  産業医科大学産業医学基礎研修会
全国から1クール約500名の医師を迎え、産業医科大学が誇る産業医学各領域の専門家を講師とした6日間にわたる濃密な研修を行っています。平成29年度は2クール開催しました。
2.  産業医学実践研修
他学卒業の産業医を対象に、多様化する事業場のリスクやニーズに的確に対応し、労働者の健康保持増進に貢献するための実践能力向上を目指した研修で、学内の教員に加えて、本学を卒業し全国の企業や公的機関で産業保健の専門職として活躍している医師等、学外の産業医学の専門家の協力を得て、毎年実施しています。
3.  日本医師会研修会開催・講師派遣
産業医全体の実務能力向上を支援するため、各医師会からの依頼に対し、センターの教員を中心に学内教員、学外の産業保健専門家の協力を得て、全国にわたる多くの地域で研修会の企画や講師派遣を行っています
4.  e-ラーニング提供
職場における感染症対策を作成、提供しています。 
 
C. 学外の本学卒業生向けプログラム
1.  産業保健コアカリキュラム
卒後修練課程修了後2~3年目を対象とした研修で前期・後期 各4日間行われます。後期では、ケースメソッドを活用した研修を実施しています。修了者数は、前期プログラム144名、後期プログラム73名となっています(平成29年11月現在)
2. 産業看護実務講座
看護学科卒業1~3年目を対象とした産業保健に関する実践的研修です。産業保健学部看護学科と共同で開催しています 


▼2 研究・開発(クリックで展開)
『自律的安全衛生活動の推進』を主テーマとし、特に産業医学に関する科学的知見を産業現場で実践するためのツール等の開発とそれを可能とする人材育成手法の検討を行っています。 
 
研究紹介(センター担当教員が研究代表者となっている研究)
1.  職場におけるメンタルヘルス不調者の事例性に着目した支援方策に関する研究(労災疾病臨床研究事業費補助金)
2.  専属産業医のいる企業の在職死亡者と直近の健康診断の結果及びストレスチェックの実施状況に関する継続調査(産業医科大学 産業医学・産業保健重点研究)
3.  呼吸用保護具の着用による生体影響の評価
4.  中小零細企業のメンタルヘルス対策に関する研究
5.  身体疾患を有する労働者が円滑に復職できることを目的とした、科学的根拠に基づいた復職ガイダンスの策定に関する研究(労災疾病臨床研究事業費補助金)
6.  系統的レビューとコホート研究に基づく特定健診質問票の開発(厚生労働科学研究費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
7. 日系企業が中国で効果的な産業保健活動を行うことに資する労働安全衛生関係法令および産業保健活動の実態に関する調査(産業医科大学 産業医学・産業保健重点研究) 
 
研究成果物、教材
【書籍(入門本)】
嘱託産業医のQ&A
写真で見る職場巡視のポイント
産業保健活動の標準プロセス
働く人の健康状態の評価と就業措置・支援
健康教育・労働衛生教育55選
看護職のための産業保健入門 


3 社会貢献 
1. 「東京電力福島第一原子力発電所事故対応に関わる産業保健専門職のネットワーク研究会」事務局運営
2.  産業医大制作e-ラーニングの学外向け提供「産業医大e-ラーニングライブラリ」運営


4 認定事業 
産業医科大学では、アメリカのEAP認定機関であるCOA (Council on Accreditation)とEAP機関の質の管理・評価の第一人者であるD・A・マッシー博士の全面的な協力により、COAの認定基準やガイドライン等を日本の事情を考慮し改変した日本版評価基準を作成し、これによりメンタルヘルスサービス機関の認定を行っています。センターではこの事業の運営を担当しています。