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 緊急時対応・外傷対応

   日常頻繁に遭遇する採血後の腫れなどはリーフレットを作成して、止血の際にクリアファイルに入れてお渡しし、受診者に目を通していただくなど、予防的な対応がクレームを減少させるのに役立ちます。
また、迷走神経反射や胃透視後の腹痛などは、診察医が声をかけるだけで受診者の不安は格段に和らぎます。施設として、アルバイトの医師にもその対応を行うよう契約することが必要でしょう。
また、急変時の対応については、近隣の消防署に相談すると、救命講習等を行ってくれます。巡回健診はアルバイト医師を雇用することが多いため、年1回程度、事務系のスタッフを含め、全職員が受講する機会を設けても良いでしょう。
教育を自分の施設内で行うには限界がある場合には、日赤救護員・指導員やBLS、ACLS、JPTEC、JATECなど、各種の救急救命に関わる資格があります。これらの外部のプログラムを組み込んでみてはいかがでしょうか。
 緊急事態は決して多いわけではありません。しかし、起こってしまった場合には、初めの対応を誤ると事態の収拾が困難となります。緊急事態を想定し、対処法を手順化し、訓練を常日頃から行うことが肝要です。
また、交通事故だけでなく、自然災害・テロなども緊急事態として必ず対応を手順化し、年1回程度は防災訓練で確認するなど、見直しが定期的に行えるようにしておくほうが良いでしょう。